地域ケアコミュニティ研究所
地域ケアコミュニティ研究所
Local Care Community Lab.
  • コミュニティソーシャルワーク
    コミュニティソーシャルワーカーは、地域のニーズや資源を把握し、地域住民やボランティア、NPOなどと連携して支援を必要とする人々、さらには一般市民のウエルネスを充実させる役割を果たしています。本研究所は、従来の福祉実践に「デザイン思考」を掛け合わせることで、滅私奉公的な支援関係ではない、誰もが楽しめるコミュニティソーシャルワークを研究・提案・実践しています。

「多世代共生住宅  ポイントブック」を公開しました

孤立社会を生きる私たちにとって「人との繋がり」は暮らしを守るセーフティネットです。

血の繋がりに依らない様々な世代との豊かな生活を解決策として「多世代共生住宅」が全国で試みられています。

住宅の運営手法と設計手法のアイディア集を制作しました。

一般公開しますのでご自由にご活用下さい。→リンク先へ移動


多世代が交流してしまう「お花見ツリーハウス」

平取町のグループホームの敷地に、利用者のお年寄りが花見ができ、近所の子ども達がボルダリングできる「お花見ツリーハウス」を制作しました。修士課程の授業でデザイン研究科と看護研究科の学生が授業の成果として提案した多世代交流の仕掛けです。(協力:株式会社グローリアホーム)

昭和の路地裏大作戦〜ある幼老複合施設の温故知新の取り組み

昭和の路地裏を再生した、ある福祉施設の取り組みを論文にまとめました。児童館とデイサービス、特別養護老人ホームが施設内にあり、子どもも高齢者も自由に互いの部屋を行き来するだけでなく、1階中央に位置するサロンでは、けん玉や竹馬、一輪車などの昔遊びができます。興味や体力の異なる児童と高齢者のこのような交流がなぜ可能なのか、ハードとソフトの仕掛けを明らかにしました。

▶︎『世代間交流拠点としての幼老複合施設の可能性と施設運営のあり方, 社会福祉法人健光苑による昭和の路地裏作戦を事例として, 日本建築学会計画系論文集79(705), pp.2395-2403, 2013』

シニア層が活躍する地域づくりの報告書ができました

北海道市町村振興協会主催の調査団が2年を費やして道内外を調査した分厚い報告集です。道内14箇所、道外8箇所の様々な取り組みについて、主に行政がシニア層の活動をどのように引き出すか、組織立てしていくかに注目してまとめたものです。

▶︎『パネルディスカッション-シニア層が活躍する地域づくり, 市町村職員研修会-シニア層の社会参加と地域づくり政策, プラクティス  : 自治体職員のための政策情報誌 (26), pp. 55-57, 2018』




世代間交流の理論と実践に関する教科書ができました

白梅学園大学の草野篤子先生など、世代間交流学会の先生方との共著本が出版されました

▶︎『人を結び、未来を拓く世代間交流−世代間交流の理論と実践1(分担執筆), 三学出版, pp.25-40, 2015』




連載「幸せの仕掛け学」
週刊介護新聞に国内外の「自らが楽しむ福祉のまちづくり」の事例連載されました。
▶︎『週間介護新聞2019年6月〜2020年1月, 北海道医療新聞社

地域住民と考える、作る、運営する、まちの拠点No.1

日高町の株式会社グロリアホームの所有する空き家を地域の交流拠点として解放するために、その活動と改修デザインを考えるワークショップを実施しました。屋内は駄菓子屋に、屋外はベランダを広げた手作りデッキとし、全面駐車場と合わせて、毎夏開催されるデイサービスのミニ運動会会場として生まれ変わりました。(2018年度 株式会社富川グロリアホーム共同研究)

月曜日は多世代交流

寿都町高齢者地域密着サービス施設「ふれあ〜じゅ」の共生スペースを活用して始まった「風のごはんや」。当初は高齢者による高齢者のための地域食堂をコンセプトとして企画していましたが、開店してあらびっくり。0歳から80歳代までまんべんなくお客さんが集まる多世代交流の場所となりました。詳しくは論文をご覧ください。▶︎『コミュニティ・レストランにおけるソーシャル・キャピタルの醸成−寿都町「風のごはんや」の設置企画と評価,デザイン学研究 65(3), 2019』

こんな子ども食堂が欲しかった!

『札幌藤野多世代交流ラボWAO!』と、月1回の子ども食堂を始めました。

¥100の夕食と工作ワークショップで、共に食べ楽しい時間を過ごすことを通して、子ども達が家の外にも自分たちの居場所を確保できることを目指しています。札幌藤野多世代交流ラボWAO!ホームページ





若いママ達が「こんなまちが欲しい!」を実現する

乳飲み子を抱えた若いお母さんたちのグループ「札幌藤野多世代交流ラボWAO!」がまちづくり活動を始めました。藤野地域で生まれ育った代表の飯田くるみさんが、小さい頃のように町内会主催のキャンプや近所のおじさんやおばさんに遊んでもらった地域を、自分の子供達のために取り戻したいとの思いで本研究室のドアを叩いたことから活動がはじまりました。今は月一度の子ども食堂開催や、高齢者のサロンにお邪魔して地域の多世代交流の場を開拓しています。札幌藤野多世代交流ラボWAO!ホームページ

認知症高齢者のナラティブを引き出す「記憶の玉手箱」

多くの家庭や介護施設で認知症高齢者とのスムーズなコミュニケーションが模索されています。修士課程の授業で学生達がこんなアイディアを思いつきました。利用者さんの思い出の品物を入れる「思い出ボックス」によって介護職員が利用者のナラティブを引き出す仕掛けです。▶︎『白ゆり美術館プロジェクト〜“見たことがあるを発見する”作品の制作,  感性フォーラム札幌2016』

積雪寒冷地の高齢者の居場所づくりに関する教科書ができました

積雪寒冷地の過疎地域に住む高齢者は冬季になると極端に外出頻度が低下する傾向にあります。札幌市立大学の看護学部の坂倉恵美子先生を筆頭にデザイン学部の教員も交えて他分野からこの問題の現状把握や解決策の研究をまとめました。

▶︎『積雪寒冷地における高齢者の居場所づくり(分担執筆),ワールドプランニング株式会社,  pp.271-290, 2014




歳を重ねた大人はカッコいい!〜ジェネコレファッションショー

核家族化が進む今日、世代間交流は難しい問題です。札幌市立大学のデザイン学部と看護学部が協力し、地域の高齢者と学生達が共に楽しめるファッションショーを企画しました。箪笥の肥やしになっている古着を高齢者の方々に持ち寄って頂き、それにまつわる人生のエピソードをインタビューします。お借りした古着と自分達の服装品とを組み合わせたコーディネートを、翌朝早く集まった高齢者に着てもらいメークもほどこします。インタビューした人生エピソードをMCが話す会場でファッションショーを開催しました。(2008〜2012年寿都町受託研究)▶︎『古着とライフレビューを用いた「思い出ファッションショー」による世代間交流, 世代間交流学会第4回全国大会抄録,p2 , 2013』→ジェネコレファッションショー

人はなぜ「地域食堂」に集まるのか?

地域食堂やコミュニティレストランが注目されるようになって10年余りたちました。NHKの番組「ご近所の難問解決」にも出演した、釧路市の「地域食堂」の来店者を対象に、隠れたニーズを調査し論文にまとめました。

▶︎高齢者と地域とを結び付ける「縁側サービス」の効果-福祉系NPO法人によるコミュニティレストランを事例として, 日本建築学会計画系論文集 77(680),pp.2399-2406, 2012

積雪寒冷地だからこそ、温泉で高齢者のためのまちづくり

積雪寒冷地の過疎地域に住む高齢者は冬季になると極端に外出頻度が低下する傾向にあります。北海道のある市では、地域の温泉施設に送迎付きで高齢者を毎週招いています。皆で弁当を食べ、風呂に入り、健康チェックをし、帰りのバスは本人の降りたい場所でドロップオフしてくれます。▶︎積雪寒冷の過疎地域における温泉施設を活用した高齢者サービスの事例調査,日本建築学会技術報告集 15(30), pp. 511-514, 2009