katayama lab
katayama lab
  • 我が国では7軒に1軒が空き家と言われています。

    建築は、地域のシンボルとしてリニューアルすることで見慣れた景色を変え、活動の発信力になります。

    また、空き家活用のまちづくりは設計段階から周辺住民を巻き込み、建築(ハード)と活動(ソフト)を同時に計画することでリスタート後の取り組みをスムーズにします。

2019年度 卒業研究プロジェクト

卒業研究を行う3名が北海道浦臼町の古民家を活用した地域活性の実践研究を行いました。
●「ワインの郷の古民家宿ー浦臼町における古民家を活用した観光まちづくり提案」:一軒のホテル機能を町全体に分散させるという「アルベルゴディフューゾ」の浦臼町版を提案しました。町内に複数ある古民家や石倉、観光資源を調査し、宿泊やレストラン、グリーンツーリズム体験の機能を割り当て各所を連携させる新しい観光とまちづくりの提案です。(2019年度札幌市立大学デザイン学部コース最優秀章:松ヶ平詩織)
「コミュニティカフェを用いた地域住民の居場所づくり」:夏休みの1ヶ月を利用しカフェ・フリースペースの実験運営や町民座談会を行いました。期間中500名の集客があり、町民からも様々な活用アイディアが寄せられました。卒業後も地域おこし協力隊として引き続きカフェの運営をしています。(2019年度札幌市立大学デザイン学部コース優秀章:小野田元海)
「ストーリーイマージョンを用いたSNSによる交流拠点の愛着醸成」:古民家に住む架空の生き物の物語を作成しSNSで配信しました。聖地巡礼のように、物語の読者が現地を訪れるのか、そして場所に対する愛着が醸成されるのかを実験的に検証しました。(2019年度日本グラフィックデザイナー協会北海道ブロック賞:荒谷祐衣)

地域住民と考える、作る、運営する、まちの拠点No.2

地域おこし協力隊に就任した卒業生と、シャッター商店街の空き店舗を利用した、まちの情報収集・発信の場づくりを行いました。店舗デザインからリノベーション作業に至るまで、住民参加ワークショップを実施しながら進め、リニューアルオープン後は来店者が1.5倍になりました。▶︎『 まちなか集客施設「SuBACo」改装ワークショップを通した住民参加の手法-砂川市地域おこし協力隊によるまちづくり, 日本建築学会北海道支部研究報告集2018, pp359-362, 2018』

峠むこうのふる里づくり

全国各地で不動産価値がほとんどない空き家や離農した農地の使い道が模索されています。札幌市の隣町から使い道を相談され、学生達が、住民と地域の課題に取り組む授業の拠点を考えました。卒業してからも顔なじみの町民と長い付き合いをしていける「ふる里」の提案です。

地域住民と考える、作る、運営する、まちの拠点No.1

日高町の株式会社グロリアホームの所有する空き家を地域の交流拠点として解放するために、その活動と改修デザインを考えるワークショップを実施しました。屋内は駄菓子屋に、屋外はベランダを広げた手作りデッキとし、全面駐車場と合わせて、毎夏開催されるデイサービスのミニ運動会会場として生まれ変わりました。